●『ナイト・ミュージアム』
★★★★★博物館の展示物が夜になると動き出すという一歩間違うと
B級はおろかC級にまで落ちてしまいかねない題材を
手堅いエンターテイメント作品に仕上げた手腕は見事。
本作を例えるなら、有名レストランや豪華なコース料理ではないが、
味が安定していて美味しく食べられる定食といった感じ。
どんでん返しやサプライズはないが、設定や登場人物、ストーリーラインのどれもが、しっかりと描かれているので、
最後まで安心して観ていられる。
主演のベン・スティラーは何かにつけて色物や濃い役が多かったが、
本作では人の良い真面目な主人公を好演している。
脇を固める俳優陣も演技派揃いで、ロビン・ウィリアムスやオーウェン・ウィルソンなどどの役者も演じる役にハマっている。
特にロビン・ウィリアムス演じるルーズベルト大統領は、
後日たまたま雑誌で見た本物のルーズベルト大統領と本当にスゴク似ていて驚いた。
随所に笑いが散りばめられた本作だが、特にネアンデルタール人や
タイヤのシーンの演出は秀逸。
健全な笑いだけの優等生的な作品と違い、毒も程よくあり、
さらにラストの締め方の爽やかさが、観終った後楽しい気分にさせてくれる。
大人から子供まで楽しめるエンターテイメント作品とは、か
くあるべきだろう。
