●『アンダーワールド』
★★★★★ヴァンパイア=吸血鬼とライカン=狼人間の長きに渡る闘争をスタイリッシュに描いた作品。
監督・原作はMTVのクリエーター、レン・ワイズマン。
主演はケイト・ベッキンセール(『ヴァン・ヘルシング』など)。
共演には、『タイムライン』のマイケル・シーン、『ラブ・アクチュアリー』のビル・ナイなどが顔を揃えている。
基本的に、ブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』や古来の逸話や伝承をベースに独自の世界観を形成しているために、
ある程度そういったオカルトの知識があった方が楽しめる。
紫外線がヴァンパイアにとって致死ではないというのは、『吸血鬼ドラキュラ』に於いても明記されているが、
本作では強化された紫外線弾を使ってヴァンパイアと戦うなど、工夫が施されている。
ただ、回想シーンで太陽の光に焼かれるヴァンパイアが出てきたり、
鏡に姿が映ったりする場面もあるので、そこまで伝承に忠実という訳でもないだろう。
まァ、『アンダーワールド』におけるオカルト考証はオリジナルのものなので、あまり細かく突っ込むのは無粋というもの。
大人しく、主人公であるヴァンパイアの女戦士セリーン(ケイト・ベッキンセール)のクールな美しさと
アクションに酔いしれるのも本作の楽しみ方のひとつだろう。
彼女だけでなく、ヴァンパイアの古老を演じるビル・ナイの存在感もさすが。
どこからどう見てもヴァンパイアにしか見えない。
観る前は、映像のダークな雰囲気やファッションセンスなどから、またも『マトリックス』的作品かと思ったが、
観てみたら全然違ったので安心した。
独自の世界を作り上げたレン・ワイズマンに拍手を贈りたい。
