●『恋はデジャ・ブ』
2005-05-15 Sun 04:06
●『恋はデジャ・ブ』★★★☆☆

「アナライズ・ミー」のハロルド・ライミス監督と
「ゴーストバスターズ」のビル・マーレーが組んだ
ロマンチックコメディー。
ハロルド・ライミスは、「ゴーストバスターズ」にも
役者として出演している(ゴーストバスターズの
三人の中で眼鏡をかけた学者タイプの男)。


天気予報官のフィルは、傲慢で身勝手な男。
2月2日、取材で訪れた町での仕事を終えたフィルは
町を出ようとするが、吹雪のために足止めを食らってしまう。
しぶしぶ町で夜を明かすフィルだが、
翌朝目覚めると奇妙な感覚にとらわれる。
町に出たフィルは、自分が前日と同じ2月2日を
過ごしている事に気付くのだった。
次の日も。また次の日も。
果たして、フィルの運命はいかに?


まずは、「同じ日を繰り返す」という設定がうまい。
同じ日が延々と繰り返される中、
それに翻弄される様子は実に滑稽で、
時として人間の無力ささえ漂ってくる。
しかし、犯罪をしようが自殺しようが
次の日の朝には前の日に戻っているという
その設定に悲壮感はない。
身勝手だった自分を見つめ直して、
次第に変わっていくフィル。
前の日に出来なかった事を次には出来るように、
町の人を助け、自分を高めていくフィルの姿は、

人生とは?

満ち足りた時間とは?

人は他人のために何ができるのか?

という深遠なテーマのひとつの答えを観る者に示してくれる。
難しい役を演じたビル・マーレーだが、
逆に彼だからこそ、この設定を活かしきれたのだと思う。
その姿は笑えて、泣けて、心に残る。
ラストの展開もキレイにまとまっていて良い。
ひとりの男の短い「一日」を丁寧に描く事で
本作は「人生」という長い時間を見事に描いているといえよう。

余談だが、この作品を「2月2日」にTVで放送した
テレビ東京に拍手を贈りたい。
この作品に込められた意味を理解していなければ、
なかなかできるものではない。


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●『ポーラー・エクスプレス』
2005-04-26 Tue 02:10
●『ポーラー・エクスプレス』★★★☆☆

原作は、C.V.オールズバーグ著/村上春樹訳の絵本「急行 北極号」
監督は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のロバート・ゼメキス。


クリスマス・イヴの夜。
サンタを信じない少年の前に巨大な列車が姿を現す。
そして、その列車「ポーラー・エクスプレス」は
少年を乗せ、北極へと冒険の旅に向かうのだった。


細部までフルCGで作られた美しくファンタジックな世界は見事。
だが、CGだから許せる部分とCGだから許せない部分がある。
特に「パフォーマンス・キャプチャー」という技術を使ってCGで作られた人物たちは、
「これが本物の役者だったら、もっと感動したのに」と思わせられる。
ただ、そのCGの登場人物の声をあてている役者は頑張っており、
トム・ハンクスも一人五役を演じ、芸達者ぶりを見せている。
車掌は、外見もトム・ハンクスそっくりだし(笑)
……っていうか、主人公の少年もトム・ハンクス!?
上手すぎだろ(笑)
音楽は、有名なクリスマス・ソング満載なので、
クリスマス気分に浸れる事、間違いなし。
その中でも、少年たちが歌う「When Christmas Comes To Town」と
ジョシュ・グローバンのテーマ曲「Believe」は素晴らしい。
いつまでも、列車とはこの「ポーラー・エクスプレス」のように
夢と希望を乗せて走るものであって欲しい。


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