●『M:i-III』
2006-09-27 Wed 23:43
●『M:i-III』★★★★★

IMF(Impossible Mission Force)の諜報員であるイーサン・ハントの活躍を描いたシリーズの3作目。
監督にTVドラマ『エイリアス』『LOST』のJ.J.エイブラムス、主演にトム・クルーズ。
御馴染みのテーマ曲はアルゼンチン出身の名作曲家ラロ・シフリン(代表作は
『ミッション・インポッシブル』の元となった『スパイ大作戦』や『ダーティハリー』
『燃えよドラゴン(あの「アチョ〜!!」という声の入ってる有名な曲)』など)。

1作目がスパイに重点を置いたサスペンス映画、2作目が派手な演出重視のアクション映画の趣をもっていた本シリーズ。
3作目となる『M:i-III』は、その両方を兼ね備えたエンターテイメントに仕上がっている。
緊迫感溢れる敵とのやり取りに始まり、様々な手を使っての潜入活動、趣向を凝らしたスパイグッズなど見せ場は盛りだくさん。
中だるみする事もなく、劇中でイーサンがそうであったようにラストまで一気に疾走する。
トム・クルーズも3作目なので、とても活き活きとイーサンを演じていて、好感が持てる。
物語は、イーサンの素性を知らない恋人との関係が彼の最大の弱点であるため、
冒頭からすでに「スパイとしての活動は不可能だろう」と思わざるを得ない。
案の定、物語もその「不可能」を軸に進んでいく。
任務だけでなく、彼女との「不可能」なミッションをどうクリアしていくのかも見所かもしれない。
ラストは実にハリウッド的なハッピ−エンド。
まさか次は夫婦でスパイになるのか(『Mr.&Mrs. スミス』系?)……と思いきや、
トム・クルーズが配給のパラマウントとの契約を打ち切られ、今回でお役御免(苦笑)。
4作目からはイーサンとは別の主人公の物語になり、主演にはブラッド・ピットの名があがっているらしい。
果たして、どんな作品になるのか……。

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●『交渉人 真下正義』
2005-05-26 Thu 05:17
●『交渉人 真下正義』★★★★☆

「踊る大捜査線」のスピンオフ作品。
青島(織田裕二)の後輩だった真下正義(ユースケ・サンタマリア)が
主演で、監督は本編「踊る」と同じ本広克行。


クリスマス・イブ。
何者かに操られた新型地下鉄車両が
都市の地下鉄網を暴走し始める。
「警視庁交渉課準備室」の真下正義に挑戦状を
叩きつける姿なき犯人。
果たして、犯人の目的は?


「踊る」といえば、青島のイメージが強いため、
脇キャラが主役の作品で面白くなるのか不安だったが、
「交渉人」「サブウェイパニック」「ハイテク犯罪」などを軸に
うまく料理しており、ひとつの作品として楽しめた。
本編から続く小ネタ(カエル急便、SAT、トレッキーおやじなど)も
満載で、知っている人ならニヤリとできるだろう。
犯人像の造形も
「普通の人が、ある日突然犯罪者になる」という
現代犯罪の特異性・予測不能性をよく表している
(これは、「踊る」のひとつのテーマでもあるようで、
劇場版一作目の団地の少年たち、劇場版二作目の
リストラされたサラリーマンたちも同様である)。
その不気味な存在感が、真下の駆け引きにおいて
最後まで緊迫した展開を見せてくれている。
言葉遊び的なリンクも細かく、それを探すのも
本作の楽しみ方のひとつ。
新型地下鉄車両の名前「クモ」と「クモ」の巣のような地下鉄網。
他の映画作品のキーワードと事件の謎解き。
(地下鉄の「ダイヤ」と指輪の「ダイヤ」もリンクしている?)
スピンオフとして、新たな娯楽性を見せた本作。
エンドクレジットの後に登場する「スリーアミーゴ」もお忘れなく(笑)


ちなみに、本作は鉄道を扱った事件なので、
時期的に純粋に楽しむ事ができないが、
劇中で誰も死者が出なかったのが
せめてもの救いだろう……。


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●『キャッチ・ミー イフ・ユーキャン』
2005-04-19 Tue 01:36
●『キャッチ・ミー イフ・ユーキャン』★★★★★

FBIの敏腕捜査官ハンラティ(トム・ハンクス)と天才詐欺師フランク(レオナルド・ディカプリオ)の
長い追跡劇を描いた作品。
監督は、スティーブン・スピルバーグ。
パイロットに成りすまし詐欺を繰り返すフランクが大人たちを翻弄する様子が
面白く、正に天才というに相応しい。
対するハンラティも敏腕の捜査官らしく、次第に持ち前の堅実さでフランクを追い詰めていく。
相対する二人が互いに友情を芽生えさせていったり、フランクの家族の絆を描く事で、
ただの追跡劇ではなく、ヒューマンドラマとしても上質のエンターテイメントになっている。
また、巨匠ジョン・ウィリアムスの奏でる楽曲も作品に華を添えている。
何より、実話を基にしているというのがスゴイ。
ラストの詐欺師フランクのその後を観て、さらに驚いた。
「事実は小説より奇なり」とは、よくいったものだ。


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●『オールド・ボーイ』
2005-04-07 Thu 00:43
●『オールド・ボーイ』★★★★☆

日本のコミックが原作。
いろいろと痛い映画。
「刻まれた時」がテーマで、「OLD BOY」というタイトルロゴの
演出など随所にセンスを感じる。
人の情念っていうのは、万国共通なんだと改めて思った。
情ゆえに人は泣き、怒り、愛し合い、狂っていく。
この作品には、完全悪が存在しない。
ただ、情によって運命を狂わされた者たちが出てくるだけである。
タイトルとなっている「オールド・ボーイ」の意味もなるほど。


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