●『大帝の剣』
2007-10-05 Fri 17:20
●『大帝の剣』★★★☆☆

『トリック』や『ケイゾク』など独特の演出で知られる堤幸彦監督によるSF時代劇。
原作は、『キマイラ吼シリーズ』『闇狩り師』『飢狼伝』などで有名な夢枕獏。
侍や忍などが登場するので時代劇かと思いきや、宇宙船やオリハルコン、妖怪や宇宙生命体など
怪しげなキーワードが次から次へと登場して、全く先の読めない展開が観る者を待っている。
かといって、SFや伝奇、オカルト的な要素を切り貼りしただけで一貫性のない散漫な印象を受ける事なく、
ひとつの作品としてまとまっているのは、原作の力なのか演出の力なのか……。
当初は、原作小説のイメージから、主人公・万源九郎はもっと筋骨隆
々の逞しい大男を想像していたので、
阿部寛では線が細いかなと思っていたが、結構、豪快な演技が様になって安心した。
脇を固める宮藤官九郎、大倉孝二、遠藤憲一も相変わらずの小ネタで笑わせるし、
敵役の六平直政、杉本彩、竹内力の存在感も流石。
ヒロインである長谷川京子も、『愛の流刑地』ほどではないが、
そこはかとない色気を出して、暑苦しい風貌の主人公の戦いに、爽やかな風を吹き込んでいた。
爽やかな風といえば、美剣士役の黒木メイサ。あの役柄に男優を持って来なかったのは正解である。
ただ、正体としては、あの人物より、その側近の方が似合っていたと思うが。
いずれにしても、最近の映画に多く見られるようなスカした感じや
これは芸術作品なんだという鼻につく感じがなく、
古臭い感じはあるものの「手堅く作ってあるな」という印象を受けた。
宣伝ポスターや予告編の映像で、かなり損をしているだろう。
もっと巧い宣伝マンを使えば、もっとヒットしていたであろう作品。
まあ、そこがまた堤作品っぽいといえばぽいのだが。


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●『ナイト・ミュージアム』
2007-08-13 Mon 03:51
●『ナイト・ミュージアム』★★★★★

博物館の展示物が夜になると動き出すという一歩間違うと
B級はおろかC級にまで落ちてしまいかねない題材を
手堅いエンターテイメント作品に仕上げた手腕は見事。
本作を例えるなら、有名レストランや豪華なコース料理ではないが、
味が安定していて美味しく食べられる定食といった感じ。
どんでん返しやサプライズはないが、設定や登場人物、ストーリーラインのどれもが、しっかりと描かれているので、
最後まで安心して観ていられる。
主演のベン・スティラーは何かにつけて色物や濃い役が多かったが、
本作では人の良い真面目な主人公を好演している。
脇を固める俳優陣も演技派揃いで、ロビン・ウィリアムスやオーウェン・ウィルソンなどどの役者も演じる役にハマっている。
特にロビン・ウィリアムス演じるルーズベルト大統領は、
後日たまたま雑誌で見た本物のルーズベルト大統領と本当にスゴク似ていて驚いた。
随所に笑いが散りばめられた本作だが、特にネアンデルタール人や
タイヤのシーンの演出は秀逸。
健全な笑いだけの優等生的な作品と違い、毒も程よくあり、
さらにラストの締め方の爽やかさが、観終った後楽しい気分にさせてくれる。
大人から子供まで楽しめるエンターテイメント作品とは、か
くあるべきだろう。


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●『STAR WARS Revelations』
2005-06-10 Fri 17:00
●『STAR WARS Revelations』★★★★★

「スターウォーズ」の外伝!?
な〜んて、実はファンが個人で作ったムービーです。
しかし、そのクオリティの高さとこだわりに驚愕。
はっきりいって、個人で作ったというレベルじゃありません。


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役者が大根だとか、敵役の女性が……な以外は、
相当良くできている。
スターウォーズ・ファンでもそうでない人も必見!
いや〜、感動した!
外人ってスゴイなあ(笑)


予告編は以下のurlの「FILM TRAILER」から、Large〜Smallお好みで。

Revelations Trailer
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●『スターウォーズ』
2005-05-19 Thu 04:30
●『スターウォーズ』★★★★★

ジョージ・ルーカス監督の壮大なスペースオペラ。
ストーリー的には語り尽くされている感があるので割愛(笑)
SFXの発達していない時代に
ここまで迫力ある映像を作り上げた事は
驚異としかいいようがない。
こういった作品は、ウソっぽすぎても興醒めするもので、
適度なリアリティに基づいた描写が必要である。
本作が素晴らしいのは、
登場人物たちや星々の設定・歴史背景、
確立された組織対比、
ドロイドのC-3POやR2-D2、
X-WINGやミレニアムファルコンをはじめとするビークル類の
レトロな中に洗練されたデザイン、
そういった要素が細部まで作り込まれている点だろう。
そして、それらの全ての要素が絡み合って、
架空である「スターウォーズ」世界に
見事なリアリティを与えているといってもいい。
ルーカスは、いろいろな意味で先見の明があったといえよう。
例えば、自分の考えた世界を形作る様々な要素が
富を生み出すであろうという事―――つまり、
フィギュアや関連グッズによる商売の有効性を予見していた事である。
ルーカスは、当時、そういったものに興味を示さなかった
20世紀FOXから、マーチャンダイジング(関連グッズ)の権利を譲り受け、
後に莫大な富を生み出す事になる。
また、得た富で、ルーカス・フィルムを設立し、
ILM、スカイウォーカー・ランチ、THXなど様々な
テクノロジーを生み出すための組織を立ち上げた。
現在、多くの映画がILMのSFX技術や
THXの音響技術を使用しているのは、
映画の冒頭のロゴを見れば明らかである。
そうして、単なる映画としてだけではなく、
映画産業やマーチャンダイジングにまで影響を及ぼした
「スターウォーズ」は、正に伝説と呼ぶに相応しいだろう。


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●『ナショナル・トレジャー』
2005-04-09 Sat 00:53
●『ナショナル・トレジャー』★★★★★

主人公が冴えないオヤジでカッコよくない(ニコラス・ケイジファンの人すいません)ので、
観る気はなかったのだが、友人の強いプッシュに洗脳され観に行ってきた。
感想としては、よく練られた話だな〜と。
合衆国建国に絡む歴史を調べて、ひとつの作品に仕上げた手腕はなかなか。
ほとんど建国の歴史には詳しくないが、実在の場所や人物を登場させる事で
単なる「宝探し」ではなく、建国にまつわる「ミステリー」としても楽しめる。
紙幣に描かれた「フリーメーソン」の印なども、うまく劇中に取り込んでいるし。
日本の歴史もそういう影の部分が多いし、こういう作品を作っても面白そう。
例えば、日本サッカー協会のシンボルのカラスは「八咫烏(やたがらす)」というカラスで、
かつて、神武天皇が熊野から大和に入る時、天から道案内のために
遣わされた大きな鳥だといわれている。
なぜ、他にも鳥はいるのに、その鳥が使われたのか?
誰が、その鳥を使おうといったのか?
世の中には、そういうミステリーが多いと思う。
まあ、一番のミステリーは女心なのかもしれないが(笑)


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