●『アンダーワールド』
2007-08-24 Fri 00:49
●『アンダーワールド』★★★★★

ヴァンパイア=吸血鬼とライカン=狼人間の長きに渡る闘争をスタイリッシュに描いた作品。
監督・原作はMTVのクリエーター、レン・ワイズマン。
主演はケイト・ベッキンセール(『ヴァン・ヘルシング』など)。
共演には、『タイムライン』のマイケル・シーン、『ラブ・アクチュアリー』のビル・ナイなどが顔を揃えている。
基本的に、ブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』や古来の逸話や伝承をベースに独自の世界観を形成しているために、
ある程度そういったオカルトの知識があった方が楽しめる。
紫外線がヴァンパイアにとって致死ではないというのは、『吸血鬼ドラキュラ』に於いても明記されているが、
本作では強化された紫外線弾を使ってヴァンパイアと戦うなど、工夫が施されている。
ただ、回想シーンで太陽の光に焼かれるヴァンパイアが出てきたり、
鏡に姿が映ったりする場面もあるので、そこまで伝承に忠実という訳でもないだろう。
まァ、『アンダーワールド』におけるオカルト考証はオリジナルのものなので、あまり細かく突っ込むのは無粋というもの。
大人しく、主人公であるヴァンパイアの女戦士セリーン(ケイト・ベッキンセール)のクールな美しさと
アクションに酔いしれるのも本作の楽しみ方のひとつだろう。
彼女だけでなく、ヴァンパイアの古老を演じるビル・ナイの存在感もさすが。
どこからどう見てもヴァンパイアにしか見えない。
観る前は、映像のダークな雰囲気やファッションセンスなどから、またも『マトリックス』的作品かと思ったが、
観てみたら全然違ったので安心した。
独自の世界を作り上げたレン・ワイズマンに拍手を贈りたい。


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●『Shall we dance?』
2005-05-12 Thu 03:47
●『Shall we dance?』★★★★☆

周防正行監督・脚本で制作された「Shall we ダンス?」
のハリウッドリメイク版。


シカゴの弁護士クラーク(リチャード・ギア)は、
仕事を持っている妻と子供たちに囲まれて
何不自由ない生活を送っていた。
だが、そういう幸せだが単調な日々に
疑問を感じていたクラークは、
通勤の電車の中から見えるダンススクールに佇む
女性ポリーナ(ジェニファー・ロペス)を見ている内に、
そのスクールへと足を運ぶようになる。
初めは、ポリーナに対する想いでダンスをやっていた
クラークだが、次第にダンスの楽しさに目覚めていく。


本作は、日本版に実に忠実に作られている。
良い作品のリメイクは、とかくうまくいかないものだが、
日本とアメリカという土壌の違いが、
今回のリメイクを成功させているといってもいい。
日本版は、「平凡なサラリーマンが社交ダンスをするという
気恥ずかしさと滑稽さ、そして、それが次第にカッコ良く
見えてくるというカタルシス」があった。
ハリウッド版は、主人公がダンスをする姿に気恥ずかしさは見えないし、
リチャード・ギアが初めからカッコ良い(笑)ので、
そういった部分のカタルシスはない。
これは、やはりダンスに対する国民性の違いだろう。
同じ役どころを演じた色白の草刈民代と
ラテン系のジェニファー・ロペスといった部分にも
国民性の違いは表れている。
クラークの妻役のスーザン・サランドンが存在感があり、
夫婦愛がより強く描かれている点も本作の特徴
(普通、ああいう設定だったら、クラークとポリーナが
恋に落ちるんじゃ?……と思ったが、そうならないのは
夫婦愛を重視しているからだろう)。
だが、これらの相違点がマイナス要素にはならず、
日本版にはない作品のカラーとして、
ハリウッド版ならではの「おしゃれなダンス映画」として
成立している点は見事といっていい。
特に女性にとって、ダンディなリチャード・ギアのダンスシーンや
バラを持ち、タキシード姿でエスカレーターを上って来るシーンは必見。
やはり、この優雅な雰囲気を日本で出すのは無理だろう(笑)
とにもかくにも、日本版を観た人も観ていない人も楽しめ、
観終わった後に思わずダンスを習いたくなる一作。


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